1日葬と言いますのは通夜が付いておらず、葬儀と告別式そして火葬を1日のうちで行う葬儀の一つになります。喪主が年配の方で基礎体力の面の負担が重いとき、あるいは遺族が職業上多忙を極め土日祝以外に休みが取りづらいとき、あるいは参列者の日程の都合がつけづらいときなどに活用されます。
加えて、通夜の料理費用、あるいはご親族の宿泊に掛かる費用などを省けるといった費用的な要因から実行する遺族もいらっしゃいます。遺族および参列者の時間や経済的負担を少なくできる1日葬は、近頃では、じわじわと拡大する傾向にありますが、遺族の願望というだけでは実施できない場合もあります。
菩提寺があります方は、1日葬を行うケースになると、菩提寺の許可が必要とされるためです。お経は通夜と、葬儀や告別式とおのおので意味するところがあると言えます。菩提寺次第では、1日葬を好まないこともあるので気を付ける必要があります。
葬儀会社は、斎場を持ち合わせている会社と持っていない会社があります。斎場を持ち合わせている会社は、自社斎場を利用することができる以外に、公営斎場もしくは民間貸斎場も活用してます。斎場を持っていない会社は、公営斎場もしくは民間の貸斎場限定で活用することとなります。
斎場を持っていない会社の方が、段違いに多くあります。葬儀会社の所持する斎場については、一般的に考えてその斎場を持ち合わせている会社しか使うことができません。要するに、こうした場合、会社選びと斎場選考は同一になります。
それに対して、公営斎場もしくは民間貸斎場は、原則的に場所のみ供することから、この場所で葬儀を行なうには会社を選択することが不可欠です。公営斎場もしくは民間の貸斎場を選択する場合は、精通した会社が存在しますので、そうした会社にお願いするのが安心できるといえるでしょう。
葬儀は親しい人とのお別れを受け入れ、儀式を行うことで心に一定の区切りをつけることが出来ます。慣れないことに戸惑わないよう、マナーは確認しておきます。通夜や葬儀・告別式に参列する場合に注意することは、宗教、服装、香典です。
訃報を聞いたら、先方の宗教を確認します。宗教によって香典袋もことなるからです。また仏式ではご焼香ですが、神式では玉串を奉天します。キリスト教式では献花です。仏式のご焼香が多いので、あらかじめ手順を確認しておきます。
服装は通夜も葬儀・告別式もブラックスーツが主流です。男性は白のワイシャツに黒のネクタイ、黒の靴下です。女性の場合、ストッキングは黒です。素足もタイツも避けます。化粧はナチュラルメイクとし、マニキュアは落とします。
髪は黒のゴムやバレッタでまとめます。靴、バックも黒です。ハンカチは白が良いでしょう。傘やコートも黒かグレーなどの地味な色のものにします。香典袋は宗教に合わせます。わからない場合は御霊前が無難です。金額は相場に合わせます。